国立大学法人 新潟大学 - 新潟日報LEADERS倶楽部2021
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デジタルとリアルを融合した新しい教育を構築

学長
牛木 辰男

新型コロナウイルスへの対応は。

 学長に就任した昨年2月に対策本部を立ち上げ、以降は週1回会議をしています。コロナ対策について協議しながら、学内の教育、研究、労務などの仕組みと問題を一元化して考えることができたので、短期間で大学全体を把握できました。4月からオンライン授業を実施。感染症対策をとり、6月から実習を、7月から部活動も再開しました。大学祭もオンラインで開催しました。大学祭実行委員に松尾芭蕉の「古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ」という言葉を伝え「大学祭本来の目的意識をオンラインに込めて実行してみては」と提言しました。大学も学生たちも、本学の理念「自立と創生」を試された年でした。

多方面で研究開発をされています。

 たとえば昨年は、本学で開発した高温に強い「コシヒカリ新潟大学NU1号」の栽培実験を行い、約2トン収穫できました。また、医療分野ではBCGワクチンを利用した新型コロナウイルスワクチンを開発しており、日本医療研究開発機構(AMED)創薬支援推進事業に採択されました。

今後、大学としての展望は。

 新型コロナウイルスにより、グローバル化とデジタルトランスフォーメーション(DX)、デジタルとリアルが融合した新しい世界が明確になりました。オンラインの可能性が分かったと同時に、人と実際に接する大切さも実感できたことは、今後に必ず生きてきます。この2月に策定した大学の「将来ビジョン2030」でもデジタルとリアルが融合した教育を打ち出しています。リアルの部分でどれだけ豊かなコンテンツとフィールドを持っているかが、地方の大学にとって一番大切です。大学は企業や地域とつながり、広がっていく時代になります。将来的には地元企業で働きながら新潟大学でリカレント教育(社会人の学び直し)を受ける仕組みを構築したいですね。大学外でも学びやすいオンライン授業はそこでも活用できます。来年度以降の入学生全員には「データサイエンス入門」を必須授業にし、卒業までにデータの扱い方が理解できるようにしていきます。

ご自身の人生の転機は。

 医学部卒業後に臨床ではなく研究の道を選んだことです。顕微鏡を使って人や生物の構造を調べる顕微解剖学を専攻しました。医学部で人間の病気や医療について学んだことが、逆にその後の基礎研究に役立ってきたと思います。

Overview [概要]

日本海側に位置する学生数約12,000人の大規模総合大学
◼所在地 〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
TEL.025-262-7500 FAX.025-262-6539
◼開学 1949年5月
◼学部・研究科 (学部)人文学部、教育学部、法学部、経済科学部、理学部、医学部、歯学部、工学部、農学部、創生学部
(大学院)現代社会文化研究科、自然科学研究科、保健学研究科、医歯学総合研究科、教育実践学研究科 
◼学生総数 学部生10,172人 大学院学生数2,027人(2020年5月1日現在)
◼卒業生総数 学部:115,166人(2020年3月31日現在)
◼専任教員数 1,212人(2020年5月1日現在)
◼ホームページ https://www.niigata-u.ac.jp/